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アイアンガー導師からの祝辞 (Celebration from B.K.S.Iyengar)
 
いろいろなアイアンガーヨガ本を読んでいると、アイアンガー導師の祝辞が載っている本と、載っていない本があるのに気づきます。「祝辞が載っていれば、それはアイアンガーヨガ本としては“正統派”であり、載っていなければ“正統派”ではない」という感じが、かつてはありました。世界各国のアイアンガー指導員が本を出版する場合、まず出版する前にアイアンガー導師にチェックして頂くか、もしくは献呈するのが常道であったようです。それを御覧になった導師が、「では祝辞を書いてあげよう」というふうになり、それが巻頭に載ることによって、その本は「正統派」であり「重みを増す」ことになったのでした。

たとえば、1987年にアメリカで出版された「Iyengar : His life and work」という本には、アイアンガー導師の祝辞が載っています。あるいは、あるアイアンガー指導員の2冊シリーズのうち、1冊には祝辞が載っていますが、もう1冊には載っていなかったりします。

出版される本が多くなってくると、アイアンガー導師も全てに目を通すことができなくなり、また導師も御高齢なので、1冊1冊に目を通すことが出来なくなってきておられるのでしょう。

最近の傾向としては、アイアンガー導師の「ひとくちコメント」が載るケースが目立ちます。私の想像では、導師に完成品をお見せし、その場で何かお言葉を頂き、それを書きとめておいてパッケージに載せる…という状況なのではないでしょうか。そのお言葉を頂くだけでも、有難いことだと思います。

そう考えると、1ページ1ページ、導師にチェックして頂けたかつてのアイアンガーヨガ本は、まことに幸福だったのです。

つい先日、ワークショップを開催するために、はるばるフランスから来日されていたファエク・ビリア(Faeq Biria)先生に、私はかつてインタビューしたことがありました。「ビリア先生は、どうして1冊も本を出版されていないのですか?」と質問したところ、「私が書かなくても、アイアンガー導師やギータ先生が、たくさん本を出版されているではないか」と、にこやかに仰っていました。そのお考えもまた、素晴らしいと思います。

執筆者:山口博哉
京都駅の近くで、アイアンガーヨガの教室「ヨガ・インスティチュート京都駅」を開校しています。詳しくは下記にアクセス!


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by iyengar-encyclo | 2013-05-13 00:41 | その他アイアンガー文献

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