> 歌舞伎・家と血と藝(“Kabuki ; The family, the blood, and the art”)
歌舞伎・家と血と藝(“Kabuki ; The family, the blood, and the art”)

京都は歌舞伎発祥の地です。興行としては南座の地位は低くなってしまい、東京の歌舞伎座が優位な状態ですが、今でも日本舞踊や花街などの伝統芸能、または伝統工芸の中に、歌舞伎的要素が町や人々の中に生きています。

私は映画が専門なので、歌舞伎はそれほど詳しくないのですが、今まで読んできた歌舞伎本の中で、バツグンに面白い一冊に最近出会いました。講談社現代新書から出版された「歌舞伎・家と血と藝」(中川右介)という本です。歌舞伎役者を批評したものではなく、タイトル通り、明治以降の家系と血統と芸風がどのように継承されてきたかを、スリリングに解説しています。まるで極上のサスペンス小説を読んでいるようです。今までこういう切り口の本がなかっただけに、とても新鮮でした。

歌舞伎界の権力闘争は「東京の歌舞伎座で主役を演じること」を目的とするとか、守田家の養子である玉三郎が、なぜ守田玉三郎でなく坂東玉三郎という名前になるのかとか、十三代目片岡仁左衛門はどのようにして三男(もとの片岡孝夫)に十五代目を継がせたかなど、興味津々の話が続きます。

私は本を購入したら、貴重書でない限り、面白いと感じた箇所にドシドシ赤線を引いて本を「汚してゆく」タイプの本好きですが、この本に関しては赤線だらけになってしまいました。それほどに面白かった。奥付を見ても、2013年8月20日第1刷発行から、わずか1ヵ月足らずで第3刷が発行されています。出版不況の昨今、珍しい売れ行きです。

一般家庭と同様、歌舞伎界でも自分の子供に良い役を与えたいと願うのが親心。しかし親という後ろ盾を失ったり、容姿が悪かったり、早死にしたり、養子をとった後で実子が生まれたりと、歌舞伎役者の世界も波瀾万丈です。そういう人間くささが、歌舞伎の魅力でもあるんですねー。

この本を読んだら、とにかく劇場で歌舞伎が見たくなりますよ!
講談社、1200円、ISBN-9784062882217。
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執筆者:山口博哉
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by iyengar-encyclo | 2014-03-10 23:53

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